3日も奈良に来た。
2日に興福寺で薬師三尊を見て、薬師寺の仏たちに会いたくなったから。
今日も生駒のほうから山を下って奈良に入ってきたので、薬師寺に行くには唐招提寺の横を通り過ぎます。唐招提寺も大好きなお寺なので、先に寄ってみました。
唐招提寺
唐招提寺はいま金堂が解体修理中。
あの金堂が見れなかったら魅力半減というか、残念。すごく残念。
金堂が、大きな工場のような外観の覆い屋におおわれて、全然お寺らしくない。
本尊の千手観音やそのほかの仏像も見ることができない。
だけど、新宝蔵が特別公開中だったので、ちょっと満足。こちらにも思い入れのある仏像がたくさん安置されている。
ここに収蔵されている天平期の木造彫刻群が非常に好きなんです。時代的には直近の飛鳥時代の仏像とはまったく似ても似つかない写実的なというかボリューム感のある仏像群です。これらは鑑真和上とともに唐から渡来した工人が造像したものだろうと言われています。
これらに似かよったところの多い、大安寺の仏像群も大好きな仏像たちです。
後の平安初期(貞観期)の仏像の先駆的な特徴をいっぱい備えた迫力のある仏像群です。
境内西側にある戒壇院。
基壇の上に置かれた、インドから最近贈られたというストゥーパも、すこし苔むしてきて、やっと違和感が薄れてきました。
ストゥーパが置かれる前は、なにか荘厳な感じさえしていた戒壇院だが、真新しいストゥーパを乗せられたおかげで、一時期は非常につまらないものに見えていました。
唐招提寺を出て薬師寺へ。
途中、できたことは知っていたものの中に入ったことのない、薬師寺の玄奘三蔵院を横目に薬師寺伽藍へ向かいます。
薬師寺
普通、徒歩で来るときは、近鉄の西ノ京駅で電車を降り、伽藍の北から入るのだけれど、今回は南から入った。たいていのお寺は、南から入るのが正しい?入り口、薬師寺も南が本当の入り口だ。
休ケ岡八幡宮
最初は、お寺の寺内社である休ケ岡八幡宮の中を通り抜けました。正月だからか巫女さんがいます。この神社に人がいるのを見たのは初めて。八幡宮でかしわ手打ってる人はほとんどいない。みんな門前を通り過ぎていきます。
ここには、公開されてないし、知る人も多くないですが、「僧形八幡神坐像」「神功皇后坐像」「中津姫命坐像」と、三体もの国宝の神像が祀られています。同時代 9世紀後半の神像としては東寺の八幡三神像や松尾大社の三神像があるきりで、非常に珍しいもの。ぜひ公開してほしいのだが。
※と思ったら、今年3月から6月、東京国立博物館の特別展 薬師寺展で公開されるらしいです。楽しみです。(^.^)逆に、このころわざわざ奈良に来ても、日光・月光菩薩などのすばらしい仏様を見ることが出来ないらしいです。ご注意を!(^.^)
お寺へは南門から入ります。
門の上からは、すでに東塔・西塔と金堂の上のほうが見えています。
お寺の中には犬が何匹も遊んでる。最近お寺は動物にうるさくないのだろうか?お寺に犬を連れては入れないというのは、常識だと思っていたんだが。特に京都とか奈良の場合は……
赤ん坊だった娘をだっこして、ここ薬師寺に初詣に来たことを覚えてますが、そのときには鉄筋コンクリート造の巨大な金堂はすでにできてました。だから、金堂はすでに築二十うん年になります。もちろん、西塔はそれよりも前に再建されていました。
金堂
金堂の中は大変な人出で、仏様をゆっくり見ることが出来ない。人の流れにまかせて入ったまま出てきてしまった。(^_^;)また今度ゆっくり拝観したい。
講堂
今回は、金堂の北側に講堂ができていました。
金堂と異なり単層だけど、ほかの建物同様裳階がつけられています。なにより驚いたのが、講堂の本尊のお名前が昔と変わっていたこと。昔は講堂の三尊仏も金堂と同じく薬師三尊と言われてましたが、今回行ってみると「弥勒三尊」と書いた札が立てられていた。名前が変えられたらしい。どんないきさつがあったんだろう。
講堂は、ずいぶん大きな建物だけど、すっきりしたデザインの建物です。
東院堂
この建物は昔のまま。
本尊の聖観音も、むかしのままいらっしゃる。親父が秋篠寺の技芸天とともに、一番好きだといっていた仏様。こちらは訪れる人も少なく、ゆっくり拝観させていただいた。静かでよかった。そして、金堂の日光・月光菩薩と違って肉感が薄い代わり、凛とした清々さが美しい。
玄奘三蔵院
一度金堂のほうの伽藍から出て(こちらを説明書では白鳳伽藍と表記してました)玄奘三蔵院へ。こちらははじめて見せていただいた。
中央には八角円堂があり、お約束どおり裳階が取り巻いている。その背後の建物が、平山郁夫画伯の障壁画を納めた建物だった。
このお寺はここ何十年の間に、あまりにも変わって、昔の様子とはまったく違ってしまった。昔のままなのは東院堂だけ。これほどたくさんの人が訪れるお寺ではなかったのですが……
これも、昔はよくテレビなどによく出演されていた、高田好胤管主から始まる大変な努力の結果ですね。往時の大寺の様子を取り戻し、ふたたびの仏法の興隆を実現しようとされた成果です。昔の様子が失われてさびしいって言うのは個人的な感慨でしかないのですよね。
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