« 江戸東京たてもの園 | トップページ | 2月 2回目の高尾山 »

2011年2月28日 (月)

東京国立博物館コレクションの 保存と修理

東京国立博物館で「石造彫刻の修理現場へ行こう」という催しがあったので応募しました。抽選で30名。当選しました!
今、本館2階で「東京国立博物館コレクションの 保存と修理」という展示が行われており、それに関連する催しです。この日、医者に行く用事があったのでそのついでで行きました。

僕は、子どもの頃、阪急の特急電車の運転手になることの他、国宝修理所とか京都の美術院とかで、美術品の保存修理を行うことも夢の一つでした。

今、東京国立博物館の東洋館が耐震改造中で休館していますが、その間に館蔵の菩薩立像の臨時修理所が敷地内に設けられ、半年がかりで修理中でした。

像高は等身大ぐらい?だけど顔も手も胴体も大きくてとても等身大には見えない、ごつい石仏です。台座やら光背まで入れれば3メートル近い大きさ。石灰岩だけど一部は熱変性を受け大理石化している部分もあるという、あまり強くない石質。

最近は展示館内に安置されていたものの、屋外に立てられていた期間が長いようで、風化が著しく、材の内部には多くの空洞ができてしまって強度が落ちてもいるらしい。
大変な重量物でもあり、鋼鉄の支持具がなければ自立することさえできない状態です。
過去の地震により像のあらゆるところにヒビが入っており、重心が偏ってきており、この先の地震で転倒しないという保証はもはやない…という判断で、修理にとりかかる決定がなされたそう。

名称が「菩薩立像」……それだけ。 日本国内の所有者から寄託されたものだけど、いつのころか中国から持ってこられたもの。

電磁的な探査を行ない、レーダーで透視し、像の現状を把握した上で、空洞には樹脂を注入し、ステンレス鋼と新素材で強化した上で像の再生を行ったとのこと。
むかしから、美術品の維持管理にはその時代時代の最先端の技術が使われており、それらのお話を聞くために作業所に通った子供時代の気持ちを思い出し、ワクワクしました。

写真撮影は禁止ということで、画像はありません。
東京国立博物館 情報アーカイブで「菩薩立像」を検索しその中の「C0001753」が上記の仏さまです。
以前の東洋館では1Fホールに展示されていた作品だったと思います。

|

« 江戸東京たてもの園 | トップページ | 2月 2回目の高尾山 »

博物館」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東京国立博物館コレクションの 保存と修理:

« 江戸東京たてもの園 | トップページ | 2月 2回目の高尾山 »