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2009年12月23日 (水)

片山右京さん 富士山で遭難

18日の片山右京さんほか2名の遭難した事件について、マスコミが数々の映像・記事を流している。
見ていて、悲しくなる。マスコミはなぜ、こんなに類型的なコメントしか流さないのか?

実際には、新聞社等マスコミには登山を愛好する人は多く、登山に対してこんなに無知ではない。

おそらく、読者のもっとも受け入れやすい最大公約数的な、あるいは、報道機関が「読者の教育のために必要」とするコメントを載せようとするのだろう。
「自ら発行する媒体の読者が、あらゆることに対して無知である」と仮定し、発行者が記者に対して、無知な読者に対してふさわしいコメントをすることを要求しているのだろう。

その結果として
「遭難者二人を現地に残し、あなたはひとりで降りてきたが、それについてどう思いますか?」
「無謀にも荒天の富士山に登られたが、それの結果についてどう考えますか?」
などの質問が生まれるのだろう。

登山家は、荒天であったことや、事故が起こったあとの行動については、十分に承知しており、あるいは事前に想定している。命を奪いかねない事態に陥ることも想定の一部である。……言い換えれば命がけの行動なのだ。
そのような場面での、マスコミのデリカシーのない質問攻めは、見ていて無残というほかなく、大変悲しい情景だ。

報道機関が、情報の価値を、あたかも卑小なものであるかのように加工して流布させることは、場合によっては、国の行く末さえも危うくする。しかも、報道に関わる人は、このことを知っている。知っていながら、意図的に利用しようとすることさえある。
日本はあらゆる情報が、政府などの統制を受けずに自由に流せる国だなど、おめでたいことは思わない。
だが、報道機関自ら、情報を歪めようとすることを、腹立たしく思う。

登山家の野口健さんのブログがあります。野口さんのこの問題へのコメントが載っています。ぜひ御覧下さい。

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