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2009年6月28日 (日)

国立西洋美術館 50周年

木曜日、私用で日比谷に来た。朝10時に到着。でも、用事は10時20分には終わってしまった。
1日休暇をとって来たのに。これなら充分午後出社できた。でもまあ、この時間は有効に使おうと思って、また上野に行くことにした。(^_^;)

日比谷から銀座通りに出て地下鉄銀座線に乗り、上野駅下車。
子どものころの、地下鉄の上野駅といえば改札から地上までのスロープの両側に、何十人もの傷痍軍人が並んで立ち。片足のない人、手のない人、そしてアコーディオンで物悲しい軍歌?を演奏する人がいた。みなそろいの白い衣装を着ていた。空き缶を手に持ち、通る人からお金を受け取っていた。それに混じって家のないたくさんの人たちも床に寝転んでいた。
あの強烈な光景はいまだに忘れることができない。このころは第二次大戦が終わって十数年。大人たちには戦争の記憶は生々しいものだっただろう。でも僕にとっては生まれる前の出来事。理解などできていなかった。当時は、映画も戦争ものがあふれていたが、これが現実の出来事だという意識はまるでなかった。

私が高校生になって東京に下宿するようになり、博物館に通うようになったときには、今で言うホームレスの人たちが、地下道の両側壁際に寝ていた。私の中ではこのときの強いアンモニアのにおいが、上野のイメージとして焼きついている。
この糞尿のにおいと、駅前の数々の文化施設とのギャップが、僕には東京の理解できない部分だった。

この日は、サラリーマンが行きかう地下道を、大声で東北の言葉を交わす制服の高校生たちが駆けりおりてくる。地下道の両側に寝転んだり、座り込む人はいない。

地下道のスロープを上がりきったところは西郷さんの立つ丘の下。以前は映画館が何軒も並んでいた。松竹、東宝……これらの映画館は最近なくなってしまったようだ。松竹のビルは半分壊れかかったような様子で、ほかの商売を続けている。

目的地は「国立西洋美術館」JR上野駅の公園口から出れば目の前は東京文化会館。そして、その右側 歩道をへだてたところが西洋美術館。
僕が子どものころ見たものとほぼ同じ景色だ。かのル・コルビュジエ設計の本館は今年50周年。
今、その記念展が開催されている。「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」
P1680072

開館時から現在に至るいくつかの建築模型や設計図面。建築のコンセプトが展示されている。本館に関しては、外観はほとんど変わっていない。印象がすこしも陳腐化していない。
コルビュジエの建物に対する考え方が、未来に対して充分通用するものであったということが、ここで証明されている。
だけど、設計図面にはトイレがなかったそうな(^_^;)。
世界に残るコルビュジエの建築群のひとつとして、フランスから世界遺産に推薦されたことがニュースになっている。僕が現代建築に興味を持ったきっかけの建物。これからも生かしながら残していってもらいたい。

新館には有名なモネの「睡蓮」ルノワールの作品群、ブリューゲルの「鳥罠のある冬景色」など、そうそうたる名画が展示されている。これらは以前、本館に飾られていた。僕が見たのは10年か20年前ぐらいのことだろうか?。
ロセッティの「愛の杯」やモローの「牢獄のサロメ」も展示されている。学生時代には世紀末芸術にはまっていた。大好きな作品だった。

今回は、本館に展示されていた一連のキリスト教美術に興味をひかれた。すこし勉強してみようという気になって、ミュージアムショップで参考書を買ってきた。

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