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2007年7月 4日 (水)

森博嗣著「スカイ・クロラ」

著者のエッセイは何冊も読んだんだけど、小説は今まで読んだことがありませんでした。戦争を請け負う企業に属す少年少女たち、戦闘機パイロットの物語。
Theskycrawlers_1
この著者は、人の小説を読まないという。
そのせいか、文体は独特。今まで見たことのない文章です。
たとえば会話の部分では、登場人物がそれぞれ意味が同じで異なる言い回しの言葉を相互に投げあう。心を乗せず、すれ違い気味に表現しあう。それぞれが自閉症気味。
使われる単語は、エンジニアリング用語の使用規則にのっとった言葉。

最初のうちは、それぞれの単語、会話が鼻について楽しめなかったけれど、だんだん妙な味わいを感じ始めて、のめりこんでしまった。ストーリーに引き込まれたのでなく、文体、主人公たちの会話の作り出す雰囲気に取り込まれてしまった。

おかげで、続編の「ナ・バ・テア」も買ってきてしまった。

著者は国立N大学の工学部建築学科の教授 。ミステリ作家だけど、これはミステリ小説ではない。
その小説は、男の子の夢が詰め込まれたような物語。でも、女性ファンが多いと言うのは何故だろう。ミステリを読めばわかるかな。

※森博嗣著「スカイ・クロラ」 中公文庫 ISBN4-12-204428-6

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