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2006年6月25日 (日)

養老教授の環境論

新しい本じゃないんですけど、本屋さんで平積みになっていて、ふと手に取ると もう買わなきゃすまなくなってしまっていました。

「いちばん大事なこと ――養老教授の環境論 養老孟司」
集英社新書 初版2003年11月

――百年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、環境問題への取り組みにかかっている――と養老教授は言い切っている。
そして環境問題は政治問題だとも言う。

「日本中の田んぼの側溝がコンクリートで固められメダカが絶滅危惧種になってしまった。もともとは山梨、岡山の日本住血吸虫の宿主であるミヤイリガイを住めなくするための施策だったのが、どうしたわけか日本中に広まってしまった」

「ベトナム戦争では、ゲリラ対策の一つとして枯葉剤を大量に散布し、(略)ベトナムの熱帯雨林を徹底的に破壊したとして、環境保護団体から激しく 非難された。この非難の矛先をかわすため、1972年のストックホルムの人間環境会議で、アメリカは商業捕鯨の停止を提案した。」

肺がんの原因について、「発生の原因はタバコより大気汚染のほうが効いているはずである。(略)大気汚染の重要な犯人は石油だろう。禁煙規制がい ちばんきついのは飛行機である。なぜだろうか。石油業界が一番圧力をかけやすいのは、ガソリンを大量に消費する航空業界であろう。」石油業界ががん発生の 原因を石油からたばこに転嫁するメカニズムのおはなし。

私の引用が詳細部分に偏っていて、しかも話の本筋を離れてるもんで、いったいなに読んでんだってなもんだが、私のつぼにはまってしまったところがこんなとこ。引用部分にムカッと来た人はぜひこの本を買って読んでください。

要は、世の中を世界規模で牛耳っている力によって捻じ曲げられた環境論が、地球環境の未来を危うくしているということが、読みとれると思います。
普通に考えればわかることでも、世の中で常識とされている(効果的にPRされている)言葉によりいかに判断を誤らさせられているか、ということに気がつくと思います。

ぜひご一読を!
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